明治神宮(めいじじんぐう)とは?東京の杜に鎮まる明治天皇と昭憲皇太后を祀る神社
東京都渋谷区、原宿や表参道のすぐそばに広大な森を構える明治神宮(めいじじんぐう)。
東京を代表する神社の一つで、初詣には毎年多くの参拝者が訪れることでも知られています。
御祭神は、明治天皇(めいじてんのう)と、その皇后である昭憲皇太后(しょうけんこうたいごう)。
古代神話に登場する神様ではなく、近代日本を生きた天皇と皇后をお祀りしている神社です。
都会の中心とは思えないほど深い緑に包まれた境内も大きな特徴で、長い参道を歩いていると、原宿や渋谷のすぐ近くにいることを忘れてしまうような静かな空間が広がっています。
明治天皇と昭憲皇太后を祀る神社
明治神宮は、明治天皇と昭憲皇太后をお祀りするために創建された神社です。
明治天皇が崩御された後、その御遺徳を偲び、東京に神社を建てたいという声が全国から高まりました。
そして大正9年(1920年)、現在の代々木の地に明治神宮が創建されました。
明治天皇は、江戸時代から明治時代へと日本が大きく変化した時代を生きた天皇です。
昭憲皇太后もまた、女子教育や社会福祉などに心を寄せたことで知られています。
二柱は現在も、明治神宮の御祭神として篤い崇敬を集めています。
明治神宮の森は人工的につくられた森
明治神宮を訪れて印象に残るのが、境内を覆う大きな森です。
一見すると何百年も前から存在する自然林のように見えますが、この森は**明治神宮の創建に合わせて計画的につくられた「人工の杜」**です。
神社の造営にあたり、全国各地から多くの木々が献木されました。
当時の専門家たちは、100年、150年という長い時間の先まで考え、人の手を加えなくても自然に世代交代していく森を目指して植樹を行いました。
その木々が成長し、現在では東京の中心部に大きな森を形成しています。
明治神宮の杜そのものが、100年以上の時間をかけて受け継がれてきた一つの歴史なのです。
大鳥居をくぐり、長い参道を歩く
明治神宮では、鳥居をくぐってすぐに御社殿が見えるわけではありません。
大きな鳥居をくぐり、森の中に続く長い参道を歩いて御社殿へ向かいます。
参道の周囲には背の高い木々が立ち並び、都心の道路や建物がほとんど見えなくなります。
この長い道のりも、明治神宮ならではの魅力です。
賑やかな街から森へ入り、御社殿へ近づくにつれて空気が変わっていく。
参拝そのものだけでなく、御社殿までの道を歩く時間も含めて楽しみたい神社です。
明治神宮の「清正井」
境内には御社殿以外にも、よく知られた場所があります。
その一つが、明治神宮御苑の中にある**清正井(きよまさのいど)**です。
加藤清正が掘ったと伝えられている井戸で、現在も水が湧き出しています。
明治神宮御苑は江戸時代には加藤家や井伊家の下屋敷の庭園だった場所で、明治時代には皇室とも深いつながりを持つようになりました。
御苑には四季折々の植物があり、特に初夏には**菖蒲田(しょうぶだ)**の花菖蒲が美しく咲くことでも知られています。
明治神宮のご利益
明治神宮では、家内安全・身体安全・厄祓・合格祈願・商売繁昌・社運隆昌・交通安全・良縁祈願など、さまざまな祈願が行われています。
願いの分類としては、
恋愛・仕事・学業・健康・厄除け・家庭・商売繁盛・交通安全・開運
など、幅広い願いで参拝できる神社です。
中でも明治天皇と昭憲皇太后が夫婦でお祀りされていることから、良縁や夫婦円満を願って訪れる人もいます。
また、人生の節目や新しいことを始める際に参拝する人も多く、個人的な願いだけでなく、家族や会社の繁栄を願う場所としても親しまれています。
東京の中心に広がる静かな杜
原宿駅を出れば、すぐ近くには多くの人が行き交う街があります。
しかし大鳥居をくぐると、景色は大きく変わります。
高く伸びた木々に囲まれた参道を歩き、その先に現れる御社殿。
その森が、わずか100年ほど前から人々の手によって育てられてきたことを知ると、明治神宮の景色も少し違って見えてきます。
明治という大きな時代の変化を生きた明治天皇と昭憲皇太后をお祀りし、人々が未来を思い描いてつくった森とともに歩んできた神社。
明治神宮は、東京の歴史と自然が重なり合う、都会の中の大きな鎮守の杜です。

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