KANAE

熊野那智大社

恋愛成就, 健康祈願, 厄除け, 交通安全, 開運
住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1
ご祭神:熊野夫須美大神(伊邪那美命)を主祭神とする熊野十二所権現 別宮・飛瀧神社:大己貴神(大国主命)
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熊野那智大社|日本一の大瀑布とともに信仰されてきた熊野の聖地

和歌山県那智勝浦町、深い山々に囲まれた熊野の地に鎮座する熊野那智大社。

熊野本宮大社、熊野速玉大社とともに「熊野三山」の一つに数えられ、古くから多くの人々の信仰を集めてきた神社です。

熊野那智大社を象徴する存在といえば、やはり「那智の滝」。

高さ133メートルの断崖から流れ落ちる巨大な滝は、日本を代表する名瀑の一つとして知られています。

しかし、那智の滝は単なる観光名所ではありません。

この地では古くから、滝そのものに神聖な力が宿ると考えられてきました。

那智の滝そのものが御神体

那智の滝の前に鎮座するのが、熊野那智大社の別宮「飛瀧神社(ひろうじんじゃ)」です。

飛瀧神社には、一般的な神社に見られるような本殿がありません。

なぜなら、目の前にそびえる那智の滝そのものが御神体だからです。

熊野那智大社では、那智の滝を「大己貴神(おおなむちのかみ)が現れた御神体」としてお祀りしています。

大己貴神は、大国主命(おおくにぬしのみこと)の名でも広く知られる神様です。

建物の中に神様をお祀りするのではなく、巨大な滝そのものを神として仰ぐ。

そこには、山や岩、木、滝といった自然そのものに神聖な力を感じてきた、日本の古い信仰の姿を見ることができます。

熊野那智大社の主祭神は「熊野夫須美大神」

一方、山の中腹に建つ熊野那智大社の主祭神は、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)です。

熊野那智大社では、熊野夫須美大神を伊邪那美命(いざなみのみこと)としてお祀りしています。

「夫須美(ふすみ)」は「むす」という生成・発展につながる言葉とされ、「結(むすび)」にも通じることから、熊野那智大社は古くから「結宮(むすびのみや)」とも呼ばれてきました。

そのため、人と人との縁だけでなく、さまざまな願いを結ぶ神様として信仰されています。

神武天皇と八咫烏の伝説

熊野那智大社の由緒には、初代天皇とされる神武天皇も登場します。

神武天皇がまだ神日本磐余彦命(かむやまといわれひこのみこと)と呼ばれていたころ、東征の途中で現在の那智の浜に上陸したと伝えられています。

そこで光り輝く山を見つけ、その光を目指して進んだ先で発見したのが那智の滝でした。

そして、この滝を大己貴神が現れた御神体として祀ったことが、那智山信仰の始まりと伝えられています。

さらに神武天皇の一行を熊野から大和へ導いたとされるのが、三本足の烏「八咫烏(やたがらす)」です。

現在も熊野那智大社では八咫烏が神の使いとして大切にされ、境内の御縣彦社(みあがたひこしゃ)に祀られています。

八咫烏は、迷う人を正しい方向へ導く「お導き」の存在として信仰されています。

熊野那智大社のご利益

熊野那智大社は「結宮」と呼ばれてきたことから、縁結びをはじめ、さまざまな願いを結ぶ神社として信仰されています。

また、那智の滝では古くから延命息災の信仰があり、滝壺の水は「延命長寿の水」とも伝えられています。

さらに八咫烏の「導き」の信仰から、開運や交通安全、人生の進む道を願う人々にも崇敬されています。

巨大な滝を神として仰ぎ、熊野の神々を祀り、八咫烏の伝説まで残る熊野那智大社。

その魅力は、立派な社殿だけではありません。

目の前を流れ落ちる水、深い森、山々そのものが信仰の対象となってきた場所です。

「自然そのものを神として敬う」という、日本の神道の原点を感じられる神社の一つです。