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九頭龍神社

恋愛成就, 金運上昇, 仕事運, 商売繁盛, 開運
住所: 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80−1
ご祭神:九頭龍大神(くずりゅうおおかみ)
公式サイト:https://hakonejinja.or.jp/
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九頭龍神社とは?芦ノ湖の九頭の毒龍が守護神となった龍神伝説の神社

神奈川県箱根町、芦ノ湖のほとりに鎮座する九頭龍神社(くずりゅうじんじゃ)。

御祭神は「九頭龍大神(くずりゅうおおかみ)」です。

深い森と芦ノ湖に囲まれた神社で、現在では良縁成就や金運、商売繁盛などの御神徳で知られています。

しかし、その由緒をたどっていくと、もともと九頭龍大神は最初から人々を守る神様として現れたわけではありません。

箱根神社に伝わる縁起には、かつて芦ノ湖に「九つの頭を持つ毒龍」が棲み、人々に害を与えていたという伝説が残されています。

その毒龍を奈良時代の僧・万巻上人(まんがんしょうにん)が調伏し、やがて芦ノ湖を守る「九頭龍大神」として祀ったことが、九頭龍信仰の始まりとされています。 (箱根神社)

芦ノ湖に棲んでいた「九頭の毒龍」

九頭龍神社の伝説の舞台となるのが、現在の芦ノ湖です。

箱根神社に伝わる『筥根山縁起并序(はこねさんえんぎならびにじょ)』には、芦ノ湖に恐ろしい毒龍が棲んでいたことが記されています。

その龍は波を越え、雲をつかむほどの力を持ち、人々にたびたび被害を与えていたと伝えられています。

そして、その姿は「九頭の毒龍」だったとされています。 (箱根神社)

現在では美しい観光地として知られる芦ノ湖ですが、古くは深い山々に囲まれた神秘的な湖でした。

山や湖そのものに神聖な力を感じていた時代に、巨大な湖の主として龍の存在が語られるようになったことは不思議ではありません。

九頭龍を鎮めた万巻上人

この九頭の毒龍を鎮めたと伝えられているのが、奈良時代の僧・万巻上人です。

万巻上人は天平宝字元年(757年)に箱根山へ入り、箱根大神の神託を受けて、現在の箱根神社の地に社殿を建立したと伝えられる人物です。 (箱根神社)

万巻上人は芦ノ湖のほとりに石の壇を築き、湖に棲む毒龍を調伏するため祈りを捧げました。

すると毒龍はその力に屈し、姿を改め、宝珠などを捧げて降伏したと伝えられています。

万巻上人は龍を鉄の鎖でつなぎ、湖の守護神として祀りました。

人々を苦しめていた恐ろしい毒龍が、ここで人々を守る「九頭龍大神」へと変わったのです。 (箱根神社)

なぜ恐ろしい龍を神様として祀ったの?

九頭龍伝説の面白いところは、毒龍を倒して物語が終わらないことです。

恐ろしい力を持った存在を完全に消し去るのではなく、その力を鎮め、神として祀る。

すると、人々に災いをもたらしていた強大な力が、今度は土地や人々を守る力へと変わります。

日本の信仰には、このように自然の強大な力や畏れられてきた存在を鎮め、神として祀る例が数多く見られます。

九頭龍大神も、そうした信仰を感じさせる神様の一柱です。

九頭龍神社には「本宮」と「新宮」がある

九頭龍神社を訪れるときに知っておきたいのが、九頭龍神社には二つのお社があることです。

一つが、芦ノ湖畔の「箱根九頭龍の森」に鎮座する九頭龍神社本宮。

もう一つが、箱根神社の境内に鎮座する九頭龍神社新宮です。

どちらも御祭神は同じ九頭龍大神です。 (箱根神社)

芦ノ湖畔にある「九頭龍神社 本宮」

九頭龍神社本宮は、芦ノ湖のほとり、九頭龍大神誕生の聖地とされる場所に鎮座しています。

森の中を進んだ先に社殿があり、そのすぐそばには芦ノ湖が広がっています。

現在も毎月13日には月次祭(つきなみさい)が行われ、6月13日には例祭が斎行されています。 (箱根神社)

普段の参拝では箱根園方面から湖畔の遊歩道を歩いて向かうことができ、箱根神社の境内にある新宮とはかなり雰囲気が異なります。 (箱根神社)

箱根神社の隣にある「九頭龍神社 新宮」

九頭龍神社新宮は、箱根神社の御社殿のすぐ隣に鎮座しています。

九頭龍大神への信仰がますます盛んになったことを受け、芦ノ湖畔の本宮から御分霊を迎えて建立されたお社です。

本宮まで行かなくても、箱根神社を参拝した際に九頭龍大神へお参りすることができます。

新宮の前には「龍神水」と呼ばれる霊水が湧き出る水盤も設けられています。 (箱根神社)

今でも続く「湖水神事」

九頭龍信仰は昔話として残っているだけではありません。

現在も九頭龍神社本宮の祭りでは、芦ノ湖そのものに供物を捧げる「湖水神事(こすいしんじ)」が行われています。

神職が、

米
酒
鯣(するめ)
卵

をそれぞれ九度に分け、湖の中へ捧げます。

これは、万巻上人が九頭の毒龍を調伏し、芦ノ湖の守護神・九頭龍大神として祀ったという伝説に由来する神事です。 (箱根神社)

現在でも「湖の中に九頭龍大神がいる」という古い信仰の形を感じさせる、とても特徴的な神事です。

九頭龍神社が「縁結び」で有名なのはなぜ?

現在の九頭龍神社は、特に縁結びの神社として知られています。

九頭龍大神には古くからさまざまな御神徳があるとされ、箱根神社では、

良縁成就
心願成就
商売繁盛
金運守護

などに御神徳の高い龍神として紹介されています。 (箱根神社)

その中でも良縁を願って参拝する人が多く、毎月13日の本宮月次祭にも多くの参拝者が訪れます。

「九頭龍神社=恋愛だけの神社」というわけではなく、仕事やお金、願い事の成就などにも信仰されている龍神です。

箱根神社とは別の神社なの?

九頭龍神社と箱根神社は深い関係がありますが、御祭神は異なります。

九頭龍神社
御祭神:九頭龍大神

箱根神社
御祭神:箱根大神

です。

箱根大神とは、

瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)
木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)

の三柱を合わせて奉称したものです。 (箱根神社)

九頭龍大神は芦ノ湖の守護神、箱根大神は箱根神社の御祭神という違いがあります。

箱根には「三社参り」がある

箱根では、

箱根神社
九頭龍神社
箱根元宮(はこねもとつみや)

の三社を巡る「三社参り」も行われています。

箱根元宮は駒ヶ岳山頂に鎮座する箱根神社の奥宮で、神体山である神山を拝する古代山岳信仰の霊地です。 (箱根神社)

山の神を祀る箱根神社・箱根元宮と、湖の龍神を祀る九頭龍神社。

箱根という土地そのものが、山と湖の両方を神聖なものとして信仰してきた場所であることが分かります。

九頭龍大神のご利益

九頭龍大神は、芦ノ湖を守る強大な龍神として信仰されています。

代表的なご利益としては、

縁結び
恋愛成就
金運
商売繁盛
仕事運
開運
心願成就

などが挙げられます。

特に良縁成就、金運守護、商売繁盛、心願成就については、箱根神社でも九頭龍大神の代表的な御神徳として紹介されています。 (箱根神社)

毒龍から芦ノ湖を守る龍神へ

九頭龍大神の伝説は、最初から人々を守っていた神様の物語ではありません。

かつて芦ノ湖に棲み、人々に恐れられた九頭の毒龍。

その龍が万巻上人によって調伏され、強大な力を失うのではなく、その力を人々のために使う守護神として祀られるようになりました。

そして千年以上を経た現在も、芦ノ湖のほとりには九頭龍神社本宮が鎮座し、湖へ供物を捧げる神事が続いています。 (箱根神社)

美しい芦ノ湖の風景の奥に残る、九つの頭を持つ毒龍の伝説。

九頭龍神社は、箱根の自然と古い龍神信仰が今も結びついている神社です。